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闘創記 32。 家が見える。


2018年 1月9日です。ケガをして今日でひと月経ちました。

新しいJ病院に転院して4日目です。

個室に入っていますが、廊下など車椅子で自由に動けます。

その廊下の窓からは前のS病院と同様に関門海峡が見えます。

そしてよく見ると我が家も(我が店も) 見えるのです。

真ん中の緑と茶色の建物が我が家(我が店)です。

しかも自分が寝る部屋や仏間の窓まで望めます。

 

私は店の3階に住居を構えていますがそれには訳があります。

「職住一体」にすることにより、私は小さい時から淋しい思いを

した事がありません。商売という職業上、父母は忙しかったのですが

店の人達が良く一緒に遊んでくれました。

店の人達を含む大家族の中で育った訳ですからそれが

とても楽しかったのです。

自分の子どもたちにも その経験の方が良いと思い職住一体を

貫いているのですが、その家が見える病院に入院して こうして

眺めていると早く良くなって戻りたいという思いが一層強く

なります。車椅子から松葉杖に移行しての併用のリハビリが続きます

が、2月上旬の退院を目指して頑張ります。

闘創記 20 Nさんからの贈物


2017年 12月28日です。入院19日目、昨日に続いてNさんの

話です。

お亡くなりになられて行った葬儀でNさんの自ら作られたパンフレッ

トが配られました。

死期を悟られておられたNさんからのパンフレットは北九州の景色を

バックに感謝の言葉が綴られていました。

中を開けると、、、

読書家であられたNさんのお薦めの本の解説に続いて

辛かった闘病の時に30分だけは辛さを忘れられたという

落語の解説でした。

亡くなられてなお、自分に縁のあられた方に

「辛さをひとときでも忘れる事が出来るという落語」の10話の紹介に

Nさんの思いやりと優しさに 涙が出て仕方ありませんでした。

あるセミナーで習った 「 与える 」という言葉と実行に

頭が下がりました。

そんな事を思い出させるベットの上ですね。

闘創記 19 Nさんの事


2017年 12月27日です。入院18日目の夜です。

とても風が強く外はヒューヒュー風の音。

眠られずに起きていると今年亡くなられたNさんの事を思い出します

「Nさん、辛かったろうなあ、、、」と つくづく思います。

 

Nさんはとは9年前に知合いました。

ラジオのプロデューサーの方でした。

その番組にゲスト出演した時に居合わせた学生さん達と

恋愛問題の秘訣なんて話しをして盛り上がっていましたら

「吉田さんの年で20代の学生さん達と談笑して盛り上がっている

なんてビックリです。良かったら毎月ゲスト出演なさいませんか」

と、言われて私とラジオとの関わりを作って下さった方です。

 

2年後、Nさんの計らいで「昭和歌謡ヒットパレード」というコーナ

ーが出来、そこに出演させて頂きそれは(最初半年の予定でしたが)

3年半も続き、毎週日曜日の夜に一回も欠かす事なく生出演させて

頂きました。私にとって恩人でもあります。

 

そのN氏が病に倒れたのは今年春の事、大変お元気だったのですが

いきなりステージ4の膵臓癌になられたのです。

夏に電話でお話ししました。

「 ガンの治療がきつくてきつくて、投薬をやめてもらいました。

やっと自分でトイレに行ける様になりました。」

「Nさん、私は未だ何の恩返しも出来ていませんよ。」

と言うと

「何を仰いますか、吉田さんにはお世話になってばかりで、、

ただね、

娘が来年、受験でしょう。娘が可哀想でね」と、

自分の事よりお嬢様の事を気遣っておられました。

その一月後、訃報が届きました。未だ50代の若さでした。

 

病室でベットの上にいるとやけにNさんの事を思い出します。

私は痛かったとはいえケガですから手術も終えて後は快復に向かって

努力すれば良いだけです。

つまり最大マイナス点は過ぎてゼロ点に向かって努力をすれば良い

だけです。Nさんはそれすら叶わずマイナスの深さを感じながら

最大マイナス点を思いながらベットの上におられた訳です。

精神的にも肉体的にもつらかっただろうなあ、、と深夜の

ベットの中で思います。

そのNさんの葬儀で私はさらにNさんの凄さを知る事になります。

疲れたので続きは明日書きますね。

昭和歌謡の企画に参加して、、、


2017年 11月24日です。昨夜は店が終えた後、小倉の

音楽サパークラブに 昭和歌謡でゴーゴー という企画に

参加致しました。

昭和の歌謡曲40曲が流れて踊るという企画で 会場には懐かしい

昭和40年から60年代のテレビドラマの映像などが流れて

私もジルバなどを躍らせて頂きました。

久しぶりに 昭和の時代を堪能した夜でした。

 

ドイツ村


2017年 11月18日です。一昨日、感動した出来事が、、、

四国に行った折に 徳島の坂東に在るドイツ村に連れていって

貰いました。

大正時代に俘虜となられたドイツ人の収容所の跡地の記念館でしたが

★ 強制労働など無くて俘虜の方々が音楽団を結成して演奏会を開催

★ 収容中に亡くなられた方の慰霊碑を日本人夫妻が大切に手入れなさ

れて数十年後 表彰された話

★ ドイツに帰った方々が日本を好意的に宣伝してくれた話

★ 日本に残った方がパンや印刷技術などを伝授した話

★ ドイツに帰られた方々が同窓会を開きその子孫が日本を訪れた話

などの逸話が紹介されて、その実物の手紙などを見ていると

思わず涙が溢れて参りました。

「 なんて人々の交流が国を越えて美しいのだろう」という思いと

共に 日本人の持つ優しさ、思いやりにふれたのかも知れません。

とあれ、感動した心で四国を後にしました。