接客物語1
- 2015年7月20日
- テーマ: 接客物語
2015年 7月20日です。
17日、本当に感動的な商いをさせて頂きました。私の40年以上に渡る商人としての
商いでも 最年少のお客様のお話なので少し詳しく記してみます。
それは1本の電話から始まりました。
「 今、某デパートにいるのですがヨシダさんにはサイズが17番の金だけの指輪が
あるでしょうか? 有るのなら孫がプレゼントしてくれるというので伺いたいの
ですが、、」 という お問い合わせでした。
「 数点、ございますが、、」と、お答えしたところ
「今、小倉ですが これから伺います 」
と、いうことで20分後にお見えになられました。
70歳になられるご婦人と小学校5年生の女の子でした。
てっきり、20代以上のお孫様と思い込んでいた私も社員もビックリです。
「 この子が古希のお祝いに私に買ってくれるというので 小倉で色んな店を
見て回ったのですが、気に入ったのが無くて、、」
という事でしたが、私たちがお見せした金の指輪をその場で気にいって下さり
即決で決めて頂きました。
そばにいるお嬢ちゃんからのプレゼントとお聞きしてお名前を伺うと
「真央 」ちゃんでした。
「 それならば、古希のお祝いなので、指輪の裏に
[ M:70 From MAO 」 つまり メモリー70 真央さんからと刻印なされませ
んか、、と ( 昨日のブログに書いた刻印)の話をご提案させて頂くと、
「 ぜひ、そうして下さい」と嬉しそうにおっしゃいました。
そこに娘様(真央さんのお母様) と、真央さんの妹さんが来られました。
「 こうして刻印も入れて下さるって、、」と 嬉しそうに娘様におっしゃられ
ました。
「 古希のお祝いにどうしてもおばあちゃんにプレゼントしたいと言って
貯金を下ろしてきたんですよ」と 微笑みながらお母様が言われました。
「 本当に良いお話なので 記念写真を取りましょうよ」 と、言って
写したのが 下記の写真です。
お支払いも真央ちゃんが大事そうに財布を出されてその中からお支払い頂きました。
おばあちゃんにおこずかいをねだるお子様が多い中で、その真逆の自分の貯めた
おこずかいでお祝いを買われる11歳の少女の心根に私も驚きました。
真央ちゃんのお名前で 領収書をお書きしながら真央ちゃんのおばあちゃんを思う
気持ちに私も目頭が熱くなりました。
私の40年以上に渡る商売経験におきましても、最年少の方にお渡しする領収書と
なりました。
ブログに掲載させて頂くご了解も快く頂きました。
本当に心洗われる商いをさせて頂き感謝でいっぱいです。