ワンちゃん物語 8 クロ・シロ編 後編
2015年 11月16日です。ワンちゃん物語クロ・シロ編の後編です。
1993年 森永さんと私は車にクロ・シロを乗せて平尾台にキャンプに出かけました。
犬と一緒のキャンプという事に魅力を感じました。
平尾台山頂でクロ・シロを降ろして再び出発です。
若いクロ・シロは嬉しそうに車の後を走って付いてきます。
それはまるで少年時代、自分の自転車を楽しそうに追いかけてきたハチの姿を
思い出させました。犬の喜んで駆ける顔って良いですよね。
草原の中にテントを立てた頃、森永さんの奥様や友人も後から追いかけてきて
食事です。深夜までテントの中で楽しく語らってシェラフの中で眠りました。
明け方、クロ・シロの鳴き声で目が覚めてテントの外に出ましたら、
ちょうど朝日が上がる頃で素晴らしい朝の光を浴びました。
その時の写真が下記の写真です。
逆光で朝日は写っていませんが、素晴らしい朝日でした。
こんな山頂で全身に朝日を浴びるのは 初めてでした。
山頂に登る朝日をバックにクロの写真を撮った後、思わず手を合わせている自分がい
ました。
そしてこの瞬間から 私の運は再び良い方向に向かって行った様な気がします。
この日キャンプから戻って行った出張先の東京で、全くの幸運で150万円もする
世界でも最高峰といわれる紺のスーツを1/100の価格で手にする幸運に恵まれます。
そして、次から次へと私は幸運に恵まれてくるのです。素敵な妻とも出逢うのです。
翌年のキャンプにはクロ、シロと共に新しく知り合った妻も参加しました。
私の運命の転機はクロ・シロと共に浴びたあの朝日からだった様に 今でも思っていま
す。
それから20数年を経て、クロもシロももうこの世にはいません。
しかし私の心の中に ハチと共にクロもシロも生きています。