2016年 7月14日です。 永六輔さんとの思い出話の続きです。
昨日、書きました平成12年の講演会の終わり頃の話です。

講演会が終えて、主催者の林芙美子資料保存会から花束をプレゼントしました。
永六輔さんは 笑ってそれを受け取られた後で、
「 ウワア、とても綺麗なお花ですね。喜んで頂きます。」と、受け取られた後で
こう続けられました。

「 このお花、受け取ったからもう自分のものですよね」
司会者でもあり、主催者の一人でもある私が
「 ええ、そうですよ」と、答えるのを待って、
「では、私から 聴講して下さった皆様にプレゼントです。
この中で最高齢者の方はいらっしゃいますか, 80歳以上の方、手を挙げて
下さい」 と、最高齢者の方を選ばれて、その方に(女性の方でしたが)
受け取られた花束を 手渡しなされたのです。
こうして 文章にすれば何気ない様に感じられるかもしれませんが、その一連の
流れが 永六輔さんならではのとても「間」が取れた 素晴らしい時間と空間で
会場中が 拍手の山でした。
本当に素晴らしい講演会となったのを 今でも思い出します。
永六輔さんとは更に ラジオで対談する機会をそれから10年後にあるのですが
それは 又 明日 書きますね。
- 2016年7月13日
- テーマ: 地域活動, 思い出話, 林芙美子資料保存会
2016年 7月13日です。 昨日に続いて永六輔さんとの思い出の話です。
永六輔さんに再び再会したのは 平成12年の時でした。
私は現在、林芙美子資料保存会の会長をさせて頂いておりますが、当時は
実行委員長でした。 その時に林芙美子資料保存室5周年を記念して
永六輔さんの講演会を企画・実行したのです。

場所は門司港ホテル、司会は私です。開演1時間前に到着しますと
すでに、永さんは来られているのです。そして私に
「 もう始めて良いですか」と聞いて喋り始めたのです。
楽しいトークの途中に 続々とお客様が見えられます。
「 あっ、もう始まっている 」の声に
「 いいえ、本番は定刻通りに始めます。
こうして講演会をすると必ず前もって来て下さる方がいらっしゃいます。
その方々へのサービスの前座です。」
と、笑わせて素敵なトークを話されました。そして、開演予定時間になった時に、
「 それでは 今日の講演会の司会者を ご紹介します。」と、
司会の私を紹介下さったのです。

当時、私は 良く司会をさせていただいていましたが、司会者をさらに紹介すると
いうのは初めてで びっくりすると共に永六輔さんのウエットさに感心しましたが、
それは 講演会の後でも永六輔さんならではの気配りが有りました。
それは、また 明日書きますね。