永六輔さんとの思い出 その3
2016年 7月14日です。 永六輔さんとの思い出話の続きです。
昨日、書きました平成12年の講演会の終わり頃の話です。
講演会が終えて、主催者の林芙美子資料保存会から花束をプレゼントしました。
永六輔さんは 笑ってそれを受け取られた後で、
「 ウワア、とても綺麗なお花ですね。喜んで頂きます。」と、受け取られた後で
こう続けられました。
「 このお花、受け取ったからもう自分のものですよね」
司会者でもあり、主催者の一人でもある私が
「 ええ、そうですよ」と、答えるのを待って、
「では、私から 聴講して下さった皆様にプレゼントです。
この中で最高齢者の方はいらっしゃいますか, 80歳以上の方、手を挙げて
下さい」 と、最高齢者の方を選ばれて、その方に(女性の方でしたが)
受け取られた花束を 手渡しなされたのです。
こうして 文章にすれば何気ない様に感じられるかもしれませんが、その一連の
流れが 永六輔さんならではのとても「間」が取れた 素晴らしい時間と空間で
会場中が 拍手の山でした。
本当に素晴らしい講演会となったのを 今でも思い出します。
永六輔さんとは更に ラジオで対談する機会をそれから10年後にあるのですが
それは 又 明日 書きますね。