2023年 9月18日です。父の遺訓の続きです。
父は
「正しい納税をせよ。納税した分だけ店に力が付く」
との遺訓を残しましたが、
私の遺訓はもうすでに決まっています。
それは
「地域の人に喜ばれる事をしよう、
地域の人が店を支えてくださるから。」 です。
なぜその思いに至ったかを何回かに渡り
書きたいと思います。
昭和60年、つまり1985年、私を育ててくださったと言っても
過言ではない吉田和則さんから提案がありました。
和則さんは同じ吉田姓ですが、姻戚関係は無く、広告代理店の
社長さんでヨシダの広告を取り扱って下さっていました。
「門司の街の凋落が激しいから街づくり団体を立ち上げよう」という
提案でした。そして紹介されたのが、
門司で一番大きな企業の池田興業の池田弘社長でした。
池田社長との初対面は衝撃的でした。
「あなたが吉田君ですか、和則さんから伺っています。
ぜひ、友達になって下さい」と、ニッコリ笑いながら
おっしゃいました。
10歳も年上の、東大卒の、社員数1600名の大社長がですよ。
当時私は34歳になったばかりです。
もう恐縮以外、何もありませんよね。
その時、
「この人のもとでなら、何でもしよう」と決めたのでした。
そして池田会長のもとで
「門司の躍進を考える会」が結成されたのです。
まだ門司港レトロが出来る数年前の話です。
写真は林芙美子記念式典の、池田会長との写真です。(2007年)

続きは明日書きますね。
- 2023年9月17日
- テーマ: お客様の声, ヨシダの歴史, 今日のブログ, 思い出話
2023年 9月17日です。アメリカのお客様からのメールに
「地元愛で、素敵な街で、、」の嬉しいお便りを頂きましたが、
ここには父の遺訓が生きています。
3代目の父は戦後、戦災にあって消失した店を復員後、一から
再興したのですが、次の様な遺訓を残しました。
「正しい納税をせよ、納税した分、店に力がつく」

そして、幼い私に
「正しい納税はその地域のインフラや復興に使われるから、、」
と、話してくれました。そして、
「何も別に寄付をするとかではなくても正しい納税をする事が
一番の地域貢献だよ」とも教えてくれました。
今は綺麗になった門司を含む日本の風景ですが、復員まもなく
焦土と化した門司の街を見るにつけ、その想いを強くしたのかも
知れません。
その門司の街の再生に私が関わるとは当時思ってもみませんでしたが、
その話はまた、明日書きますね。
- 2023年9月16日
- テーマ: お客様の声, めがね, ヨシダの歴史, 今日のブログ, 思い出話
2023年 9月16日です。昨日、アメリカの岸本様から嬉しい
メールを頂きました。その中で、「都会に進出するでもなく、、」の
嬉しい一文がありましたが、なぜそうしているかを書かせていただきます。
吉田家には家訓があります。
初代の清一郎は
「決して保証人にはなるな。
人様の保証が出来るなどと自惚れてはならない」との遺訓を残しました。

二代目の藤吉は
「決して店を大きくするな、
大きくすると内部から崩れる」との遺訓を残しました。

藤吉は戦前、隣で商いをしていた出光佐三翁の影響もあったようで
満州に支店を出した事もあったようです。うまくいかずに、
直ぐに撤退したようですがその時の体験からか、まだ幼かった私に
故郷の佐賀弁で
「店は大きくしごないぞ」と言いながら百円札にアイロンを
かけていた姿を幼心に覚えています。
(ヨシダの新札のお釣りはこの頃からです)
バブルの時代、同業者の出店が華やかなりし頃、門司以外の出店の話は
数多くありました。35年位前の話です。
出店のお話をお断りすると、
「勇気が無いなあ」と言われた事もあります。
でも、今となっては、祖父の遺訓を守って出店しなくて本当に良かった、、
と、心から思います。
その出店の精力を、遠方からのお客様も来られるようにと、
駐車場の確保に費やしました。
今の店舗から駐車場確保までに25年の歳月をかけました。
お客様からのご支援のもとで今は18台の駐車場スペースを
店の両サイドに確保出来ました。

ありがたいですね。
そうして門司はもとより、ご遠方からのお客様も増えて参り
出店費用を駐車場確保に充てて本当に良かったと感じる毎日です。
岸本様の文章の続きで「地元愛で、素敵な街で、、」の話は
父の遺訓の影響も多々あります。それはまた明日、書きますね。
2023年 7月22日です。昨日と、今日は門司港店にいます。
門司港店のイベントのためです。

おかげさまで、昨日はたくさんのお客様にお越しいただき、
良い成果を出す事が出来ました。
本日も頑張ります。
そして、、、店の閉店後は「門司港ビアフェスタ」にスタッフと共に
参ります。

29回目となるこのイベントですが、最初から10年以上、
主催者側にいて司会などをしていました。
下記の写真は2019年の時の写真です。

ここ数年は「飲む側」としての参加ですが、門司港レトロの原点とも
言うべきフェスタなので、大いに楽しもうと思っています。
「仕事も遊びも楽しむ」がヨシダのモットーですが、
そんな一日になりそうです。
- 2023年7月14日
- テーマ: 今日のブログ, 思い出話
2023年 7月15日です。昨日の続きです。
高校2年から大学1年の頃まで東映の任侠映画に
ハマっていた時代があります。
そう、鶴田浩二や高倉健の世界です。
大学受験という重圧から一瞬でも逃避したかったからかも
しれません。そんな時代の作品が今、CSなどで見返すと
あまり共感は覚えないのですが、自分が30代の後半に見た
同じ鶴田浩二の作品、「男たちの旅路」は今もすごく共感を
感じる作品です。特に第4部は見た頃が自分が人生で行き詰まりを
感じていた時期だったので詳しく4部の3作品共に感想を
日記に書いていました。

改めて数十年ぶりにDVDでその作品を見ると、当時と違う感想が
あります。新たな発見も多々あって、勉強になりました。
やはり山田太一氏の脚本 + 鶴田浩二の演技が素晴らしく名作は
いつになっても色褪せませんね。