電池の漏液について
- 2020年2月6日
- テーマ: Watch, 修理・メンテナンスについて
先日お客様が掛時計が動かなくなったと言われたので中身を確認すると
電池が漏液していました。
そういえば電池の漏液について触れたことあまりないなぁと思ったので
今回電池の漏液について簡単にお話しさせていただきます。
・液漏れとは
上記の写真のように電池から液体や粉状のものが漏れている状態のことです。
・どうして起こるのか
電池を逆さまに入れたりなど様々な要因がありますが、一番多いのが
電池が切れている状態で放置しているために過放電してしまい漏液を
してしまうということ。
テレビのリモコン、エアコンのリモコン、置時計、掛時計など
ついつい電池交換を疎かにしてしまいがちなものに多いです。
・液漏れは危険
漏液は実は結構危険です。
時計やリモコンなどの電池はだいたいアルカリ電池です。
アルカリ電池は水酸化カリウムで皮膚も溶かすほどの液体です。
直接触れるのはもちろん目に入ったりすると失明する可能性があります。
気付いたときは必ず手袋などをつけて処理しましょう。
その後の手洗いもお忘れなく。
・漏液すると機械も壊れる
電池が液漏れすると機械も汚れてしまいます。
症状が軽ければ汚れを落とすことで再び動くこともありますが、
殆どの物は通電することができなくなり機械修理が必要になります。
特に掛時計や腕時計なんかは液漏れの状態が酷ければ修理代が上がるということもあります。
まだ購入して2,3年の時計なのに電池を入れた状態でちょっと止まったままにしていたために
修理が必要になり修理代が1万円以上かかったなんてことも少なくありません。
・対策
漏液は電池残量が無くなった後何日で起きるのかは予想できません。
電池が無くなったまま何か月も放置していたのに液漏れしないこともあれば、
電池が切れて数日で漏液を起こしている事もあります。
なのでとにかく電池残量が無くなっていると感じたらなるべく早く
新しい電機に交換するか、電池を外しましょう。
定期的に止まる前に交換するというのもオススメです。
以上です。
電池交換は面倒だったりしますが放置したままにすると後々もっと面倒な事になる
可能性があります。
まあこれは電池交換に限らずですよね(笑)
何事もなるべく早めの対処を心がけましょう…と自分に言い聞かせて終わりにさせて頂きます。
ありがとうございました。