認定眼鏡士の特殊めがね事例5【プリズムレンズ】
前回は【斜位】の代表的な症状についてご紹介させていただきました。
では今回はめがねで出来る対策の一例をご紹介させていただきたいと思います。
【プリズムレンズ】
小学校の理科の実験で結構ご経験ある方多いと思いますが、
透明の三角形のガラスに光を当てると、光の方向が変化
しますよね?
この光の性質を利用して、めがねのレンズの厚み・角度を
調整した「プリズムレンズ」というものがあります。
光の方向を変化させる事で、度数を合わせためがねを
掛けても「ダブって見える」「モノが2つに見える」「二重に見える」
といった症状に有効な場合があります。
ダブって見えるということは右眼か左眼のどちらかが、見たいものに正しく
向いてない可能性があります。
そのズレを正しい方向に矯正するのが「プリズムレンズ」の基本的な考え方です。
では次回はその「プリズムレンズ」についてもう少し詳しく話していきたいと
思います。
認定眼鏡士 鮎川