ブローチからマリッジリングへジュエリーリフォーム
- 2019年4月30日
- テーマ: ジュエリーリフォーム, 宝石
平成から令和に年号も変わるゴールデンウィーク、皆様どのようにお過ごしでしょうか?
ヨシダジュエリーリフォーム担当、規矩和子(きくかずこ)です。
平成最後のジュエリーリフォームは家族の絆を感じる、素敵な作品になりました。
3月末に若いカップルがご来店。
「このブローチからマリッジリングを2本作れますか?」と
出されたのが、このプラチナブローチです。
ビフォー
お話しをお聞きすると、御祖母様から戴いたそうですが、このままでは使用しないので、
この地金を使って、おふたりのマリッジリングを作りたいとのことです。
デザインもこんな感じのリングが良いと、写真コピーをご持参でしたので、
話しはスムーズに進みました。
男性用はシンプルですが、少し幅広でしっかりとしたタイプ。
女性用は細めでミル打ちラインが入ったタイプです。
ご持参の写真ではメレダイヤが1石でしたが、
ブローチに沢山ついていましたので、せっかくならと5石留める事にしました。
おふたりの写真を撮らせてもらい、その写真を見ながら一級技能士の資格を持つ従姉妹が
心を込めて作ってくれます。
地金は勿論他の物と混じらないように、このブローチだけを溶かして、その地金で別作します。
そして出来上がったのがこちらです。
アフター
ケースも可愛いブライダルケースにお入れしました。
取りに来られて、「希望通りです。おばあちゃんありがとうって早速見せにいこうと思います。」と
とても喜んでいただけて、私も幸せな気分になりました。
今回おばあ様のブローチがプラチナをたっぷり使った品でしたので、
それだけでリング2本作ることが出来ましたから、加工費だけですみ、
別作をしても、一般的なリング1本の価格で2本作ることが出来ました。
昭和生まれの御祖母様のブローチが、平成生まれのお孫様のマリッジリングに生まれ変わり、
令和に変わる直前に納品出来て、家族の絆を深めるお手伝いが出来て、本当に嬉しく思います。
M様、おばあさまの想いを繋ぎ、末永くお幸せになられて下さい。
素敵なリフォームをさせて頂き、本当にありがとうございました。