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【補聴器】よく聞き取れるようになるまで時間がかかる理由


こんにちは!

補聴器担当の後藤真太郎です!!

 

これまでのブログの中で、補聴器を付け始めてよく聞き取れるようになるまでには時間がかかる、

と言ってきました。今日は、その理由についてお話していきます。

 

理由①

必要な音と雑音とを脳が整理できない

少しずつ聞こえが悪くなってきた人の場合、音がない状態に慣れてしまい、その状態に適応しています。

私たちのはいろいろな音の中から必要な音を選び出すということを無意識のうちにしています。

 

補聴器をつけると、それまで聞こえていなかったさまざまな音が急に聞こえるようになるので、

最初のうちは必要な音と不要な音を選別することが出来ず、すべての音を同じレベルで意識してしまうのです。

しかし、それも初めのうちだけで、脳には不必要な音を無視する働きがあるので、慣れてくるに

したがって雑音を意識しなくなります。

 

 

理由②

言葉の聞き取りの再学習が必要になる

補聴器を使い始めると、それまでよりも多くの情報が入るようになるが、最初のうちはその情報をうまく

利用できません。増えた情報を脳が有効活用出来るようになるまで少し時間がかかるからです。

 

しかし、経験を積むうちに脳が学習し次第にそれまでよりも多くの手がかりを利用できるようになります。

容易に、かつ正確に音や言葉を理解できるようになるのです。

 

言葉の聞き取りに重要な子音は高音域に多く、音のエネルギーも弱いため、補聴器は一般的に高音域を

より増幅して調整することが多いので音が甲高く聞こえたり耳障りに聞こえたりすることがあります。

これも慣れてくるにしたがって、むしろ言葉が聞き取りやすくなっていることが分かるようになります。

 

理由③

最初は補聴器を抑え気味に調整していることが多い

補聴器を付けてすぐは急に音が大きく聞こえだすので、音や声をうるさく感じてしまい、結局使わない

ということがあります。

 

そこで、まだ慣れないうちは補聴器の増幅を本来の目標設定よりも抑え気味に調整することが一般的に

行われています。

 

しかし、慣れてくるにしたがって物足りなくてもう少し大きく聞こえた方が良いと感じるようになります。

そうなってきたら、少しずつ無理のない範囲で音を大きくしていきましょう。

 

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参考文献:八重洲出版 『2019年版 よくわかる補聴器選び』

 

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