眼鏡士のつぶやき6【乱視の矯正】
こんにちは、オプトメトリストの陣内です。
今日は みなさんからとてもご質問の多い一つである 「乱視」 について書いてみたいと思います。
乱視とは眼のレンズの役割である「角膜・水晶体」のゆがみが原因になっているものを言います。
角膜や水晶体は、光を屈折させる働きをしていますが、それがゆがんでいることで、
ピントが合わなくなってしまうのです。
たてにゆがむ場合もありますし、横にゆがむ場合もあります。どちらにしても、
ゆがんでいるという状態は、眼のスクリーンの役割の「網膜」にしっかりと
焦点を合わせることができないので、遠くも近くもぼやけて見えてしまいます。
正視(近視や乱視がない)の見え方 乱視ある見え方
厳密なことを言えば、正常であると判断された人の目でも、
水晶体が完璧な球体である、という人はいません。
ですから、多少の歪みはあり、上下、または左右にちょっと楕円形になっている場合が多いのです。
ただし、正常の範囲を超えると、眼鏡などによる矯正をしないと、
しっかりとものが見えない、という状態になってしまいます。
こうしたゆがみには個人差がありますし、ゆがみは、先天的に起こっている場合もあれば、
後天的な理由によってゆがんでしまう場合もあるのです。
乱視の人は、「近くも遠くもぼやけて見える」のが特徴です。
ですから、常にピントを合わせようとしながら見ることになるので、
非常に目を酷使することになり、疲れ目を引き起こすことになります。
「乱視の人に眼が疲れる人」が多いのはこういう理由からなのですね。
「違和感がでるから」との理由で乱視を矯正しない眼鏡店も多いようですが、ヨシダではキッチリと乱視も測定した上でめがね度数を決定させていただいています。