眼鏡士のつぶやき5 白内障の手術
こんにちは、SSS認定眼鏡士の鮎川です。
先日、三ヶ月前に白内障を手術したお客様がご来店されました。
歳は70代前半の男性のお客様でした。話を聞くと ・・・ 「せっかく思い切って
白内障の手術をしたのに、ちっとも眼の調子が良くない。」とのことでした。
これは非常に難しい問題なのですが、「見える」 ということは多くの眼の機能が
すべて正常に機能して初めて 「よく見える」ということになるのです。
今回のお客様のケースはというと ・・ 白内障は眼では「レンズ」の役割
である、「水晶体」「硝子体」 に徐々に濁りが出てきて視力が下がってきます。
その濁ったレンズを手術で人口水晶体の交換することによって、レンズの濁り
はなくなるのですが ・・・ このお客様によく話を聞くと「糖尿病」から「網膜症」
にかかっていました。網膜とは眼でいえばスクリーンの役割をはたす部分で
ここから脳に見たものを伝えるとても大切な神経組織にあたりますので、ここが
糖尿で患ってしまいますと、いくら白内障の手術をしてレンズの濁りがなくなった
としても、肝心の映像を受け取る部分がうまく機能しないので、やはり「よく見え
ない、スッキリしない。」ということになってしまいます。
このように「見える」ということは、不自由ないときは当たり前のことですが、
いったん見えにくくなると、眼の一つ一つの機能がしっかり協力しあっている
ことを再認識させられます。
もしみなさんが今現在、「眼には不自由ない。眼には自信あるよ!」という方、
ぜひそのあなたの眼を大切にしてくださいね!
鮎川