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眼鏡士のつぶやき22【既成老眼鏡】


こんにちは、オプトメトリストの鮎川です。

 

今回は 「 既成老眼鏡 」 について書いてみたいと思います。

 

この既製老眼鏡についてですが、これを使うのは大いに問題がある、

と認識したほうが賢明です。 実際、既製老眼鏡に使われているレンズは

粗悪なものが多く、歪みが見られます。

また、人の眼の度数は左右が同じとは限りませんし(左右違うことのほうが

多い)、 バランスの取れた視力が得られず片目に負担がかかったりします。

また、レンズの中心と視線が一致しないため、プリズムの影響を受けてしま

うこともあります。  プリズムの影響を受けると、眼には外や内あるいは上下

に向けようとする力が働き、 眼が本来向くべき方向を見るためには

余計な力を必要とすることになります。

ひどい品物では左右はおろか上下にもズレがあったりしまが、

特に人の眼は上下のプリズムには許容範囲が狭く、眼精疲労の大きな原因

になります。

既製老眼鏡は使用者の眼の状態を考慮して作られていません。

またホームセンターやディスカウントショップなど、

専門の知識の無いところで売られていることが多く、 (既製老眼鏡の中でも)

適切な度数のものを選ぶためのアドバイスも受けられません。 往々にして見られるのは、

必要以上に強い度数を選ぶ傾向がある、ということです。

しかも適切な使い方をしないために(外さずにテレビを見たり掛けたままで歩いたり)、

気が付いた時にはひどい遠視になっている方をよく見かけます。

正しい知識を持たずに既製老眼鏡を使うことは、後で取り返しのつかない事

態にも繋がりかねませんので使うのは避けたほうがよいでしょう。